潤愛
利麻とあたし
駅についたあたしは
胸いっぱいに空気を吸い
利麻の名前を呼んだ。
「桜子ちゃん!?なんで場所…」
「っ利麻、お願い!行かないで!あたしを利麻の傍に居させて!?」
「え?」
「全部、全部あたしのせいなの。亮平の想いも利麻の想いも徹平の想いも全部あたしがぶち壊した。…でもっ!でも…それでも」
つぐない?
違う。
そんなんじゃない。
これはあたしの最後のわがままだ。
利麻を散々傷つけた
あたしからの最後のお願い