潤愛
着いた家は白くて大きな一軒家だった。
「こんばんわーおばあちゃん!」
可愛らしいおばあちゃんが此方に向かって歩いてくる。
「利麻!?」
「ごめんね、急に…色々あってさ!今日泊まっていい?」
「…ああ、いいよ。そちらさんは?」
「ありがと~この人は西村桜子ちゃんって言うの。」
利麻があたしを軽く紹介した。
「そうかそうか。ゆっくりしていきなさい。」
「あっはい。有難うございます。」
「お腹すいてるだろ。なんか作るからあがりなさい。」
お腹がぺこぺこに減っていたあたしと利麻はおばあちゃんの後についてリビングへとあがらしてもらった。
リビングにも何処にもおばあちゃん以外の人の気配はなく
この一軒家におばあちゃんしか居ない事が分かった。
こんな大きな家でおばあちゃん…一人なんて寂しいだろうなぁ。