潤愛
…くら、さくら
さーくーら!
「ん…」
あたしを呼ぶ声で目が覚めた。
徹平と電話をしながら寝てしまったようで、
電話はすでに切れていた。
「やっと起きた!もう昼だよー俺今から学校行ってくるわ。」
ああ、そっか
亮平泊めたんだっけ。
「ん、行ってらっしゃい。」
「なんだよそれ、夫婦の会話みてぇ~お前も後からこいよ。」
『行ってきます。』
とあたしの頬っぺたにキスをして部屋から出ていった。
ガチャ
と玄関の開く音がした。
「はぁ。学校…めんどくさい。」
汗気持ち悪いー、シャワー浴びよう…
ぼーっとする頭であたしは立ち上がった。
――お風呂からあがると、携帯が鳴っているのに気付いた。
―メール2件―