潤愛


それになんだか

寂しげに見えた。


「あの、ね…実はグラウンドから桜子ちゃんが保健室にいるの見えたから来たの。」


ソファーに腰掛けた利麻がこちらを見ながら言った。


「え?あたし?」


「うん…、ちょっと聞きたい事があってさ。」


利麻の強い支線の奥の瞳はキラキラしている。


だけど綺麗、ではなかった。


曇っているようなキラキラ感。


スワロフスキーの輝きとガラスの輝きの違い
みたいな感じだった。

「あたしに聞きたいこと?」


「…うん…」


「何?」


利麻と会ったのはこの前の体育館裏以来だから

亮介の事を聞かれるんじゃないかとドキドキした。


「うん……、桜子ちゃんは亮介の事………好きなの?…」


「へ?」


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