好きな人のお母様に恋心がバレました



近付いてくる朝霞先輩に、私は一瞬フリーズする。



案の定、この女性の近くにいる私を見た朝霞先輩も、



「え?宮戸さん?どうしてここに?」



先輩の頭に乗っかるクエスチョンマークが見えるようだ。



これは………もしや。



「あら?
二人はもしかして知り合いだったの?」



真ん中でキョトンと
私たちを交互に見るこの女性こそーー…



「朝霞先輩のお母様っ!???」



びっくりした私の声は、「お母様っ!?」の部分だけが
見事にロビーの中にこだましていったのだった。



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