私と君の音が重なったとき


「もう少しで4校時目始まるところだから、急ぐぞ」



「はい」





パタパタ


「…無駄に広い校舎ですね」



「だろ?俺も最初びっくらこいたさ」


ガハハと笑う先生をみて、警戒心は解けた


なんだ、いい人だぁ





4階まで急ぎ足でのぼったから少し疲れた…



「先生、何処ですか?」


後ろを振り向くと、はぁはぁと苦しそうに息をする先生の姿が!






「!?え、先生大丈夫ですか!?死なないでくださ「死なねぇよ!」



「…ナイスツッコミですね!」




お笑い芸人になれちゃうよ、先生





「ったく…お前の性格がイマイチ掴めないんだが」



「くすくす、すみません。で、呼吸苦しそうですけど本当に大丈夫なんですか?」





「俺もいい年だからな、体力は落ちてるわけよ」
< 4 / 42 >

この作品をシェア

pagetop