私と君の音が重なったとき
「もう少しで4校時目始まるところだから、急ぐぞ」
「はい」
パタパタ
「…無駄に広い校舎ですね」
「だろ?俺も最初びっくらこいたさ」
ガハハと笑う先生をみて、警戒心は解けた
なんだ、いい人だぁ
4階まで急ぎ足でのぼったから少し疲れた…
「先生、何処ですか?」
後ろを振り向くと、はぁはぁと苦しそうに息をする先生の姿が!
「!?え、先生大丈夫ですか!?死なないでくださ「死なねぇよ!」
「…ナイスツッコミですね!」
お笑い芸人になれちゃうよ、先生
「ったく…お前の性格がイマイチ掴めないんだが」
「くすくす、すみません。で、呼吸苦しそうですけど本当に大丈夫なんですか?」
「俺もいい年だからな、体力は落ちてるわけよ」