君、想い。
中学の頃、こんな裏規則があった。


私、栗山杏珠(クリヤマアンジュ)に「でかい、巨人、」と言ってはいけないと。


一応中学では、目立ちたくなかった私、だけど困ってる人を見るとほっとけない


というか、助けないと気がすまない私はいつも人助けをしてて


いつの間にか、栗山杏珠ヒーロー伝説ができあがってて、


いつの間にか目立っていて、


それでもって、小学校まで空手を習わされてた私は


校内では憧れでもあり、恐れの対象でもあったため、


私に向かってそんな言葉を言う子は、中学1年の夏休みあけからなくなった。


だから、知り合ってもない、しかも私にとって嫌悪するこんな男に


言われた瞬間怒り以外、私の脳内にはなかった。


けれど私は知っている、感情のままに動けば


目立つことを、その理性が私をとどめてくれている


私は、水橋鈴をひとにらみして言ってやった。


「私はあんたみたいなオスが大嫌いなの、見てるだけで、というか半径3mいないにあんたみたいな男がいるだけで吐き気がするわ」


そう言って私は、教室を去った。


誇らしげに、、、


と、これは見た目、内心、目立っていないか、少し不安だった。
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