君、想い。
「あのさ、なんで俺のことそんなに嫌うわけ??」


そんな私とは正反対でノートも教科書も開かずに私の方に体を向けて


話しかけてくるこいつ。


「さあ、少なくともあんたの一言があれじゃなかったら嫌いから苦手に格上げされてたんじゃない?」


話してる間も問題を解いていく。


あいつの顔も見るのは、あまりいい気分しないから。


「だから、あの時は悪かったって、、、なあ、どうしたら俺の彼女になる?」


「だから、なんで、嫌悪の対象のあんたの彼女になる前提なわけ?それでもってなんで彼女って言葉がでてくるわけ?」


イライラは少し冷えて頭の中が冷静になってきた。


ちゃんと話をして、こいつと関わらないようにすればいい。


そう、私の中で結論が出たから。


「んー、なんでかわかんねえけど、杏のこと気になる!」


「それは一時的な気の迷いだよきっと、大体私となんかと付き合ってもきっといいことない」


「んなの、付き合ってみないとわかんないじゃん、それにお前が思ってるよりも杏は、ずっと綺麗だ」


トンッー


こいつの言葉を聞いて、私は持っていたシャーペンを落としてしまった。


な、な、なっ!なに?!


今この人!なんて言った?!


うわ、言葉がっ出ない。


「おー。顔真っ赤。なんだ?照れか?ツンデレで普段かいまみないデレがついに出たか??」


こっのオスっ!


にやけながらからかうこいつになぜかわからないけど、



恥ずかしさを通り抜けてイライラ感が再来した。


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