肉球で一歩 踏みしめて。【短編】

「もう…こんな時間だ…早く男の子に会いたいなぁ…」


すると、向こうからひとりの人間が近づいて来た。


大きな網と、人ひとり入ってしまいそうな大きなかごを持っている。


かごの中には、すでに数匹の猫が…

そう。男は、保健所の人間だった。

増え過ぎた猫を捕まえ、駆除して行く―…

猫達にとっては、迷惑極まりないことだった。

< 13 / 31 >

この作品をシェア

pagetop