肉球で一歩 踏みしめて。【短編】
雨の降りしきるある日も、やはり子猫たちは身を寄せ合うようにして話していた。
男の子が来なくなってからすでに1週間が経っていた。
『どうしたんだろう…』
『何があったんだろう…』
話はいつまでもこればかり。はっきり言って、堂々巡りだ。
そこに、末っ子の子猫―ミミが立ち上がった。
ミミは、強い口調で言う。
男の子が来なくなってからすでに1週間が経っていた。
『どうしたんだろう…』
『何があったんだろう…』
話はいつまでもこればかり。はっきり言って、堂々巡りだ。
そこに、末っ子の子猫―ミミが立ち上がった。
ミミは、強い口調で言う。