背中に熱を。
無題
大好きだった、人がいた
少女は可愛かった、純粋だった
だからその人も少女が好きだった
その人は本が好きだった
少女はどんなほんがすきなの?と聞いた
その人は奇跡の話。と答えた
少女はきせきがおこるはなしがすきなの?と聞いた
その人は少女を見て、頷いた
少女は、真っ白い部屋にその人と二人ぼっちだった
春も、夏も、秋も、冬も、ずっと一緒だった
少女はおそとにでなくていいの?と聞いた
その人は、君といればなんでもいいんだよと悲しそうな笑顔で抱きしめた
その人が抱きしめてくれると暖かかった
でもねだると、顔を真っ赤にして二回目を拒否する。
よく、わからないなあ
やがて何年経ったかも忘れた少女はぼーっとしてきた
眠たくなってきた
その人は寝るな、と叫んだ
なんで?
と聞いた
寝ちゃダメなんだ、寝ないでくれ
と泣きながら叫ぶだけだった
もう、ねむい
そういって、少女は瞼を閉じる
やめてくれ、やめてくれ、寝たらもう君と会えない
その人は叫んだ
泣き叫んだ
少女は、眠りについた
少女は可愛かった、純粋だった
だからその人も少女が好きだった
その人は本が好きだった
少女はどんなほんがすきなの?と聞いた
その人は奇跡の話。と答えた
少女はきせきがおこるはなしがすきなの?と聞いた
その人は少女を見て、頷いた
少女は、真っ白い部屋にその人と二人ぼっちだった
春も、夏も、秋も、冬も、ずっと一緒だった
少女はおそとにでなくていいの?と聞いた
その人は、君といればなんでもいいんだよと悲しそうな笑顔で抱きしめた
その人が抱きしめてくれると暖かかった
でもねだると、顔を真っ赤にして二回目を拒否する。
よく、わからないなあ
やがて何年経ったかも忘れた少女はぼーっとしてきた
眠たくなってきた
その人は寝るな、と叫んだ
なんで?
と聞いた
寝ちゃダメなんだ、寝ないでくれ
と泣きながら叫ぶだけだった
もう、ねむい
そういって、少女は瞼を閉じる
やめてくれ、やめてくれ、寝たらもう君と会えない
その人は叫んだ
泣き叫んだ
少女は、眠りについた