ぽっちゃりちゃんとイケメンくん

「どうした?志帆」

私が挙動不審にしているのを見て心配する貝塚くん。

「ごめん私帰る!」

急いでお店を出た。
貝塚くんの止める声が聞こえたような気がしたが、それどころではない。

私は片岡さんに電話をした。

『もしもし』

いつもと同じトーンの声。

「片岡さん!どこですか?」

『街中』

「街中のどこですか?見かけたならどうして声かけてくれなかったんですか?」

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