ぽっちゃりちゃんとイケメンくん

「おい。一人で行くと危ないだろ」

「大丈夫です。ぽっちゃりなんで、ナンパとかもありえませんから」

私、可愛くない…。
慣れてるはずなんだけど、なんか、だめだ。

すごく、胸が痛いよ…。


片岡さんは黙って私についてくる。

「笑ってごめんな。傷つけたなら謝る。だから、こっち向け」

半ば強引に腕を引っ張られて片岡さんのほうを向かされた。
ずっと我慢していた涙が、こぼれた。

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