泣虫女 と 毒舌男
 

私はみかんに連れられ、いつもの中庭についた。


「あ!! 来た来た!」  


水上と槌田くん、二人が私たちを待ってたみたい。


槌田くんが私たちの姿を見て、声を出した。


「ごめ~ん、遅れちゃって!!


蜜菜がぼ~としてて。


こっちの世界に戻すのが、大変だった~」  



みかんが私を口実にしている。


そして二人の元に座っていった。


「昨日のことを考えちゃってつい・・・」

私も照れながら、いつものように槌田くんとみかんの間に座った。



お弁当を広げていると・・・


「昨日の俺との別れが、そんなに物足りなかったか?」


今まで黙っていた水上が喋った。


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