泣虫女 と 毒舌男
~現実~
「それにしてもどんまいだよね、蜜奈。
あんなヤツに目をつけられて」
「本当だよ。
私は平凡に生きてるっていうのに.
あんなヤツに関わろうとも思わないのにさ。
どうして私なんかを…」
と私は下を向きながら、ブツブツと愚痴を零した。
「てかさ、みかちゃん!!
こんな話してたら、幸せになれるものもなれないよ!!
話を変えよう」
我に返った私は、みかちゃんに話を変えるように要求した。
「え~。あたしにとっちゃ、面白い話なんだけどな~」
得意そうにみかちゃんは言う。
「ちょっとそれ、どういうこと?」
「だって蜜奈はさ、普段あんまり人と関わんないじゃん?