泣虫女 と 毒舌男
やめて、水上
次の日の昼休み。
私はみかんと中庭に行き、昼食を食べている。
「ミカン、ゴメン…」
「どうしたの、急に」
先を言おうとしたけど、なんだか先を言えなかった。
「ミカンとの約束…簡単に破っちゃった」
「約束…?」
ミカンにはあんまり覚えの無いようだ.
ちょっと残念だけど、仕方ないか。
「高校2年生になったら、泣かないって言うやつ」
「あ~!そうだったね!
え?破っちゃったってことは…どっかで泣いたってこと?
どうして?何で?!」
弁当の中身を口に頬張らせながら、ミカンは私に迫って聞いてくる。
「まぁ要するに、我慢出来なかったから」