泣虫女 と 毒舌男
「何に?!」
「相手の振る舞い…かな」
「誰の?」
「……水上」
「おんのれ~水上~!!
あたしの蜜奈を泣かせるとは…いい根性してんじゃないの~」
ごくっと口の中のモノを飲み込むと、ミカンは黒いオーラを発した.
弁当を食べてから、少し経った頃に話し始めたため、ミカンはものすごい勢いで完食を目指している。
私もミカンについて行けるように、頑張って口の中に入れている。
「何でそんなに急いで食べるの?!
まだ昼休み、たっぷり時間あるよ?」
「水上を懲らしめに行くからに決まってるでしょ?!
あたしの蜜奈を泣かされたんだよ?」
い、いやべつに…そこまで本気にならなくてもいいのに。