泣虫女 と 毒舌男
それにおまえ、どんだけクソな言い訳してんだよ」
何でそこまで私を泣かそうとするの?
そこまで言われると、私の涙腺は緩んで液体が出るんだよ?
また私は涙を溜める。
「何?おまえ、泣いてんの?
俺、なんかおまえにしたか?」
水上君が悪気なんか無い、と断言しているような気がする。
涙を見られたくないように、私は力を込めて水上君の胸を押した。
だけど…一瞬しか離れなくて.
また水上が勢いよく本棚に私の体をぶつける。
だから本棚にある資料が…落ちてきた。
そのうちの数冊が私の頭に直撃した。
「イタッ…」
資料が直撃したのと同時に、私は倒れ込んだ。
もうダメだ、あまりの痛さに立ち上がることができない。
「おい、クソ女?!」