泣虫女 と 毒舌男
だんだんと我に返ると、今の状況を理解する。
水上の膝の上に頭があると理解すると、ドキドキした.
いや、そんな場合じゃない!!と勢いよく顔を上げる。
「いったぁ…」
ものすごい勢いで走る、刺激。
「ったく、何やってんだよ。
ほら、まだこうしといた方がいいだろ」
と言うとまた無理矢理自分の膝に私の頭を置いた。
また優しくしてくれた、と思うと胸がドキドキする.
「この中身が貧相な頭でも、守る価値は少なからずあるからな」
そうだ、コイツの魂胆はこれだ.
絶対貶すんだ。
ドキドキした自分がばかだ.
今度はゆっくりと頭を起こした。
意識をはっきりさせる.
「あ!あった!!」