泣虫女 と 毒舌男
照れくさそうに言う水上に、なんだかぎこちなかった。
それに水上の顔が耳の近くにあるため、水上が喋るたびに耳が変に神経が走る。
だからもう話しかけないようにした。
「昨日は、悪かったな」
「本当に思ってんの?」
水上の謝罪に、たいそう驚いた。
だけど真っ先にこの言葉が出てしまった。
すると一瞬にして水上は私から離れた.
「あーー!!やっぱりクソ女はクソ女だ!!
俺が見たとおりの男好きだ!!
何やってんだろ」
私に背を向けて、アイツは声を上げる。
やっぱり、ヤなヤツ。