泣虫女 と 毒舌男
私は悪くないんだから、謝罪しない。
「あ~、そう」
不気味な笑顔を見せた水上は、また私に顔を近づける。
「わかったから!!わかった、わかった!!
ゴメンって、水上!!」
必死に謝ってみた。 だけどヤツは許してくれない。
「ちゃんと<様>をつけろ」
なんて言われた。
「嫌に決まってんでしょ!!
大体私はちゃんと謝ったんだから、こんな事やめてよ!」
必死に水上の体を押すけど、ビクともしない。
「あ~そう」
二度目のこの言葉。
そしてさっきと同じように私に顔を近づける.