泣虫女 と 毒舌男
「あ~よかった、俺蜜奈ちゃんに嫌われてなくて。
そして残念だったな、嘉寿。
おまえ蜜奈ちゃんに嫌われてるみたいだな」
ぽんっと、槌田君が水上の肩を叩く。
水上はさわんなと言わんばかりに、槌田君の手を払った。
超ご機嫌斜め。
いい気味だ。
「じゃあそろそろ教室に戻ろう」
昼ご飯を食べ終わると、私はミカンに言った.
「そうだね」
「じゃあね~」
槌田君が見送ると、私達は教室に戻っていった。
でも途中で、槌田君と座ってた水上が私達を追い越した。