泣虫女 と 毒舌男
<放課後>
「それにしても蜜奈さ、あれはちょっと言い過ぎたんじゃない?」
席に座ってミカンと楽しく話をしていたら、突然ミカンは話を切り替えた。
「言い過ぎって?何が?
私、ミカンに対して何か嫌なこと言ったっけ?」
「あたしじゃなくて、水上よ!!
本人の前で嫌い宣言はいくらなんでも、厳しいんじゃ?」
血相を悪くしながら、ミカンは私を心配してくれる。
でも私はミカンの心配をそれほど大事に捉えない。
「大丈夫だよ。
だって水上だって私と同じ気持ちだから。
いや、水上の場合もう少し下かも?」
「下って?」