泣虫女 と 毒舌男
「お、丁度いい所にいた、俺の召使い」
学校の玄関を出た時に、そんな声が聞こえた。
「何?」
「おまえ、威勢がいいな。
さっきあんなこと言ったの、覚えてねぇのか?」
「あんなこと?」
「俺の目の前で嫌いという言葉に同意したこと」
なんだ。どうでもいいことじゃん。
「それが何?
事実だから仕方ないじゃん」
「ペットが主人を嫌いとは…イケないことだな。
俺のしつけがなってなかったみたいだ。
と言うことで、俺はお前をしつけることに、専念することにする」