泣虫女 と 毒舌男


ヤツからの頼み事を済ませると、みかちゃんに聞いた。



「ねぇ、さっき私に話しかけた人知ってる?」




…とは言っても、みかちゃんは私とあの人が話している場面にいなかったから、知る由もない.




「あ、ゴメン。



みかちゃんは教室にいたから、知らないよね」




「何言ってるの。


ちゃんと見たよ.



ッてか、蜜奈は本当にあの人が誰か知らないの?」




「え、みかちゃんは知ってるの?!」



まさか教室にいたみかちゃんが、廊下にいた私達を見てたなんて…驚きだ。




それに何であの背が高いだけの男の名前を知っているのか、不思議だ。




だって1年生の時も、クラス違ったし。



今も違うし。




「当たり前でしょ!



水上 嘉寿。



< 7 / 125 >

この作品をシェア

pagetop