泣虫女 と 毒舌男
とは思うけど、口にしない。
水上の方を見ないまま、私は図書館を出た。
1人で黙々と歩いていると...
「おい、待てよ。
少しくらい俺のことを待ってくれたっていいだろ。
おまえは俺の召使いなんだからよ」
水上が私に追いつき、こんな事を言う。
まだ私のことを召し使い扱いしてる。
バカじゃん。どれだけ性格ひねくれてんだよ…
私は水上を一睨みして、持っていたカバンで一発水上の腹にヒットさせた。
「イタッ…
なんなんだよ!!」
案の定キレる水上。