君色に。

「おい!!!てめえざけんなよ!!」

ああ、頭が割れそう。

ベッドから体を起こして
声がする方を見る。

男なんかみんな一緒とは言ったけど
こいつだけは違う。

「なに?頭割れそう大声出さないで?」

冷たい視線を送ってまたベッドに潜り込んだ。

「よくそんなでかい態度できるなお前。
なんなんだよこれ!」

怒鳴り散らしている男は
私の携帯を手にしていた。

その画面はメールを開いていた。
男とのメール。
対して普通の会話だ。

「だからなに?男と連絡とっちゃいけないわけ?いちいちうるさい。」

鼻で笑って答えた。

ゴン!!

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