先生がだいすきなんです!
「……先生、写真消すから」
ポツリと呟く私。
「は?」
先生の訳が分からないと言うような顔が声だけで伝わってくる。
「先生、先生の写真消すでしょ!」
と叫んだ途端に私の目からは涙が出た。
恥ずかしさと訳の分からない気持ちが私の感情をコントロール出来ないでいた。
「早崎、泣いてる?」
「ズズッ…泣いてないです」
泣くとか自分本当にありえない!
すぐにバレるであろう嘘をつく。
先生はどうすれば良いか分からない様子。
そしてゆっくりと私から離れ、私を自分の方へ向けた。