しゃぼん玉
午後4時、俺は足早にアキラの家まで行った。


少し大きめな一戸建て。ここがアキラの家だ。


ピンポーン


チャイムを鳴らす。

ドタドタと階段を降りる足音が聞こえる。

ドアが開き、アキラが笑顔で出てきた。

アキラ『おっす!待ってたぞぉー!早く来い来い!』

俺は言われるがままにアキラの後ろをついていった。
アキラの部屋へ着くなり、楽しそうな声で賑わってる。

龍治『何人いんだよ?』

俺は嫌そうに聞いた。何故なら、人と戯れるのが好きくないからだ。
するとアキラは…
何も言わず笑顔で部屋のドアを開けた。

アキラ『紹介しまーす!俺の親友!龍治くんでーす!』

部屋からは拍手や奇声で更に盛り上がった。

部屋には男が3人、女が4人居た。

龍治『…アキラ、何の集まりだ?』

アキラ『うちの高校の仲間だよ。仲良くなってもらいたくてな!ほら、あの奥の子可愛くね?』


俺は正直めんどくさかった。しかし、このまま帰るのもアキラに悪い気がしたので、仕方なく少しの間いることにした。


俺は軽く頭をさげて部屋の隅の方に行き、腰をおろした。

途端にアキラが俺の自己紹介を始めた。

中学時代にした悪さの話とかを細かく話していた。

俺は苦笑いをしながら、置いてあった缶ビールに口を付け、煙草に火をつけた。
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