あたしはきっと君が好き
幼稚園はこんなんじゃなかった。
クラス発表が、中庭にあるボードに書いてあるなんて知らなかった。

「大野瀬美桜さん…一年三組ですね」

眼鏡をかけた、ちょっぴり太っている先生が教えてくれた。

「秋原くん、ありがとね。大野瀬さん、一人で行ける?」

「行けるわ。あたしをなめてるの?」

「あらあら。先生にそんなこと言うもんじゃないわよ」

そう言いつつも、眼鏡の先生は笑っていた。
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