雨の日、キミに。

放課後。
もちろん「どっか寄ってこ!」なんて言える相手はいないので大人しく教室から出る。

外を見ると、雨が降っていた。

私は真面目に天気予報を見るほうだからしっかりと傘を持ってきていた。


「じゃ、帰ろっと」
心の中で呟いて傘を開いて帰ろうとした。

ふと横を見ると、木ノ原くんが困った顔で立っていた。


すぐにわかった。
傘忘れたんだ・・(´・ω・`;)

よかったら、一緒にどうかな。

なんて言えるはずがなくて
私はおどおどしていた。

そしたら、木ノ原くんが私に気づいた。
< 5 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop