雨の日、キミに。

「ただいま」

お母さんに一言だけ言ってからすぐに階段を駆け上がり、お風呂場へと急ぐ。


「おかえり。何よぉ、バタバタして。」


お母さんがそう言っているのは聞こえてなかった。

もう既にお風呂場にいた。


「大丈夫・・!?猫ちゃん。寒かったよね。」


暖かいお湯をかけて、あっためる。


「ニャーニャー」

私の手にすり寄ってきた。

「・・可愛い・・・・♪」


お風呂から出たらタオルで猫をくるみ、ベッドへ運んだ。


「よし、私も着替えようっと・・」


ネクタイを外してシャツを脱いで、
私はゆっくりと着替えていた。

その時だった。


「ありがとう」


「・・え・・!?」


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