雨の日、キミに。
急いで辺りを見回した。
別に誰もいない。
でも今確かに誰か喋った。
"ありがとう"
って・・。
私の目には猫ちゃんが映った。
でも、猫が喋るわけが無い。
空耳・・?
外から聞こえたのかな。
私はそう思うことにして着替えを続けた。
「ボクだよ。」
「!!!だれっ・・!?」
「だから、ココ!!ココだってば!」
聞こえる先には猫。
「嘘でしょ・・?」
「うそなわけないでしょ!ほら、くちもと、みてよ。」
確かに声に合わせて、猫が口をパクパクしてる。
「私疲れてるのかな」
「もう、わからずやさんだなぁ。」
「何か仕掛けでもあるの・・?」
「ぼくがしゃべってるの」
「いや・・そんなわけは」
「ぼくがしゃべってるにゃ!!!」
頭がついていかなくて、混乱している。
これ、夢・・?
だって、こんなことあるわけ・・
バンっ!!
私は倒れた。