神の子供なんだからっ。
「お前、こいつの肩もつわけ?」
「え?違う…。
隼永くん、たぶん誤解してる。」
「誤解って?
どうせ、そんなん嘘だろ?」
「嘘……じゃないです。」
「言ってみれば?」
「抱き合ってたってのは、
私がつまずいちゃって、芳樹くんにぶつかったの。
その時、抱き止めてくれただけ。」
「嘘?」
「あ、隼永、そのこと言ってたんだ。
神崎さんの言ったことはホント。」
「あっそ。
で、なんですぐ離れずにくっついてたんだよ。」
「それはボタンに髪が引っ掛かって。」
「超、嘘っぽい。
そんな話あるわけないだろ。」
「隼永、信じろ。ホントの事だ。」
「あ、芳樹くん。
そういえばシャツ。」
「あ、ちょっと待って。」
芳樹くんはシャツを取りにいった。