神の子供なんだからっ。
「あの…僕の話、聞いてる??」
「あ、ご、ごめんなさい。
何の話でしたっけ??」
「羽。」
「えっと、それは…。
ねぇ、杏どうしよ。」
「仕方ないし、言えばいいじゃん。」
そんな他人事みたいに言わないでよ。
まぁ、他人事なんだけど…。
「あの、ここじゃ話せないんで図書室まで良いですか?」
「ああ。」
そういって和泉くんはにこっと笑った。
この学園の図書室は7階。
最上階は8階。
教室は、1~3階。
遠いってことでほとんど人がいない。
「杏、先に教室、行ってて。」
「…わかったけど、1人で大丈夫?」
「大丈夫。」
「じゃあ、教室、先に行くね。」
「うん。」