男の娘系王子様=天敵
藤宮side



突然電話がかかってきた


かけてきた主は小川だった


なんでかは知らないが少し嬉しかった


だって俺は小川のことが好きだから


「もしもし?珍しいな。お前が俺に電話なんて」


聞こえてきたのは不安で、泣きそうな


いつもの小川とは全く違う弱々しい声


『あの…ね、足をね、捻っちゃったのか痛くてね、立てないの』


バカかよ…


でも泣きそうな声をして俺を頼る小川にそんなこと言えなくて


「うん…、そっか…、大丈夫か?」


相槌をうつしかできなかった


「今どこにいる?」


『がっこ…』


考えるより先に体は動いていた


現役サッカー部をなめるなと言わんばかりに学校に走り出した






自分でもびっくりだった


こんなにも彼女のことが好きなんだって
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