私の運命
私は父方の祖父母と同居していた。
私の父は次男だか長男は婿養子にいってしまった事や父は船の機関士の仕事をしているので、一年のうち3ヶ月位しかいなかった。

父親が勝手に決めてしまった同居…


私の運命が変わってしまったのは、祖母が脳梗塞で倒れた時だ。
私が小学校一年生の時だった…
後遺症が残り、寝たきり状態、残った機能は食事をすること、排泄位だった。
祖父、母、叔母の三人で祖母の食事介助をおこなっていた。
母の担当は朝だった。
朝起きて母がいない事や、用意しなくてはいけないものがどこにあるかわからなくて、泣いた事もあった。
朝、祖父が病院に付いていってしまえば、私は兄と二人きり。
母が買ったパンを食べる小学生の私たちはとても寂しい思いをしていた。
< 2 / 22 >

この作品をシェア

pagetop