ダメ男依存症候群 EXTRA

 それにしても、ナツってば可愛いな。可愛すぎだろ。

 今だって無防備に寝ちゃって。

 襲いてえな、本当に。

 今、この瞬間のナツを俺だけが独占してると思うと……世の中の奴らは損してるなーって思うよ。

 まあ、他の奴には見せてやんねぇけどな。

 とりあえず、ナツが寝てる間に色々やっときたい。


 まずは、ギュッと抱きしめとく。

 すると、ふわっとナツのいい匂いがする。

 割と最近気づいたことだけど、ナツの匂いはシャンプーの匂いがほとんどみたいだ。

 今も、そっとナツの髪に顔を近づけると、その匂いが俺の鼻先をかすめる。

 この匂いが甘いから、ナツも甘いんじゃないかと思ってしまう。

 だって、真っ白だし、柔らかいし。美味しいお菓子みたいだ。

 実際舐めてみても、甘い味はしないけど。

 でも、舌触りはめちゃくちゃいい。

 今もちょっと首筋を舐めてみる。

 するとナツは首を竦めた。

 起きるかな? と思ったけど、それだけで起きる様子はない。


「う……ん」

 ナツが寝返りをうった。


 俺に背中向けちゃったよ。


 たまにあるんだよなぁ、こういうこと。


 寝てる間のことだからどうしようもないけど、そう簡単に背中向けられるのもなぁ。

 でもまあ、いいこともあるけど。


 ナツのお尻が俺の太ももとか腹とか、その間のシークレットゾーンに当たったりするから。


 今日はなんと、腹とシークレットゾーンの境目の微妙な所に触れてる。

 文字通り当たり日だな、今日は。


 やっべ。これは発情するわ。


 ……ちょっとぐらい、いいよな。


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