ダメ男依存症候群 EXTRA

 俺はタオル一丁でリビングを覗いた。

 さっきナツがいたはずの所を見ると、そこには誰もいなかった。

 えっ!? 何で!?

 俺はリビングに入ってナツの姿を探した。


 ナツの姿はすぐに見つかった。


 ナツは、ベッドの上にいた。


 俺に背中を向ける方を向いて横になって、布団の中にすっぽりと納まっていた。


 まさか……寝ちゃった?


 そっとナツの顔を覗きこんでみると、ナツは目を瞑っていた。


 なんか、デジャヴ?

 前にもこんなことあったような……


 あ、そうだ! あん時だ!


 この状況は、まさに、俺が始めてナツとエッチした時の状況だ。


 俺がシャワーを浴びて出てきたら、ナツは目を閉じてベッドに横になってて……

 そんでナツの体見てたら興奮してきて……


 まあ、今日は布団をすっぽりかぶってるけど。


 まさか、ホントにこの前の状況を再現できるとは……ん?


 ふと床に目をやったら、ナツの部屋にしてはめずらしく散らかってる。

 ていうか、さっきはなかったのに……でも、なんか見覚えあるような……


 しゃがんでよく見てみると、ぐしゃぐしゃに丸まった服……そう、ナツが脱いだTシャツだった。

 その辺りには、ナツがさっきまで身に着けていたはずのGパン、ブラジャー、パンツまで!

 脱ぎ捨てたまま、という状態でそれらは散乱していた。

 しかもまだ温い!


 俺はすぐさまナツを見た。


 まさか……本当にまさか!


 マッパですか、ナツミさん!?


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