お前、気に入った*
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それから、俺達は少しずつ戻ってきた
「ご飯完成〜」
玄関にまで聞こえる大きな声
玄関を開けて「ただいま」と呟く
すると、とても大きな声と
こちらに走ってくる足音が聞こえた
「帰ってきたんだ!!」
まぁ、昨日まで帰って来なかったからな…
「あぁ、ご飯…作ってたんだ」
一応聞いてみた。
「うん。一応帰ってきた時のために」
よく夜中に帰ってくる俺は、
薄々は気がついていた。
冷蔵庫には必ず俺の好きなミルクティー
ゴミ箱には切られた野菜や
炊いていたご飯に焼いたお肉も入っていた
憶測だけど、多分俺のご飯だ…
毎日、本当に作ってたんだ…