お前、気に入った*

ずっと、ずっと信じてる。



ハマッていくからこそ、


さすがの私にも悩みはできる


本当に本気なのか。とか


私に言いにくい隠し子としてないかとか


疑ってしまう自分が嫌になる


でも、疑うのも無理はない


なぜなら、私が疑われているから…


まぁ、当たり前といえば当たり前だ…


今日も、仕事する。と言って部屋にこもる


本当は、仕事なんてしていないのに…


私の病気が重たくなってきた今、


櫻乃の前でずっと笑っているのが辛い


いつか、笑えなくなってバレるのが怖い


たから、なるべく1人で居る


両親たちは、


私を一条家の病院へ入院させる気でいる


そんなの嫌だ。


すーちゃんとも、


慎くんとも七未ちゃんとも


理くんとも…櫻乃とも離れるなんて


…いやだ。


だから、逃げた。


引っ越しとか、留学とかって嘘ついて


私は海外に居るふりをしている


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