お前、気に入った*


ーーーーーーーー…………



居酒屋でも、新人は私の隣だ。



まぁ、一番近いのが朋也くんでよかった…



フと時計を見ると、10時前だった


「専務。私、帰りますね?」


「いいじゃないか!まだ。

 
 克真くん?に子供は頼んであるだろ?」


「それでも、克真にも彼女がいますし…」


「えぇ!帰らないでくださいよ〜

 
 僕、一条さん居ないと寂しいですー」


完璧にお酒の回っている朋也くんに


きつく抱きつかれる


「おい。ダメだろう?


 一条は、好きな人が居るんだぞ?


 俺もフられたし。


 なんだか凄いらしいぞ?好きな人。


 高校の時からずっと会ってない上に


 一条、そいつに嫌われてんだと!」


…余計なことを…………


「えぇー。嫌われてるなら 


 僕にしませんか?一条さん」


「だめよ。


 私には、その人との子供がいるの



 じゃ、失礼しますね〜」



と、明るく振る舞って外に出た…


< 165 / 182 >

この作品をシェア

pagetop