お前、気に入った*



幼稚園に着くと、


おでこに冷却シートを貼って


眠っている美櫻が居た。


「お仕事中すみません…


 パパに会いたいって、


 泣いていたものですから……」


その言葉に、胸が痛む…


『パパ』…


昔の写真や、


テレビに出るほどの財閥なので、


そのときにパパを紹介はしていた

 
だけど、この子は私と似ていて、

  
我慢、していたのかもしれないな…


そう思いながら、


寝ている美櫻を抱えて幼稚園を出た


タクシーを拾って、家に帰る


一応、平凡な一軒家にしている。


家に着く頃には、美櫻は起きていた


私がお金を払っているとき、


変な声が聞こえた


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