お前、気に入った*




そう微笑んだ一条椿に




少しドキッとしてしまった………




まぁ、美人だからな………






「じゃあ、私はこれで…」




「あ、まって!」

  


俺は咄嗟に一条椿の手を掴んだ





「俺のことは、櫻乃って呼んで!


 椿って呼んでイイ…?」




「あ、うんっ



 よろしくねっ!櫻乃くんっ」





そう言って、椿は教室を出て行った






放課後の西日が、
   



椿の居た場所を照らしていた………







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