お前、気に入った*
「矢野(やの)大樹先生の
優しーーい取引じゃないか」
鬼!!悪魔!!ドSっっ!!!
そう思いながら、
渋々資料を運んだ。(←偉い自分っ)
そして、職員室の扉でお辞儀をして
軽く先生を睨んでから扉を閉めた。
教室に戻る途中、
クラスメイトの楓(かえで)に会った
楓は何かと席が近くて
とっても優しい男友達だ。
「あ、楓。帰り?」
「あ、あぁ、椿探してたんだ」
「え?私?私に何か用?」
「あのさ、ずっと…好きだったんだよね…
付き合ってくれないかな?」
…………………え?