禁恋生徒会


美形揃いだ。
学校のアイドルだけあるなぁ……。
流石、生徒会。

内心感動しながらも、ぼーっとしていると、上から掌が降ってきた。

それは、間違いなく一護のもので。


「ッ、暴力禁止!」

「ぼーっとすんなチビ!」

「……、ごめんなさい」

「……チッ…神楽サン、こいつが」


一護に押されて、一歩前に出る。

神楽サンと呼ばれる人が出てきた分厚い扉から、サラリと黒髪がちらついた気がした。


「……私は、小原雛鞠です。今朝は、ぶつかってしまい、……すみませんでした!!」


頭を勢いよく下げると、華奢で女の子の様な人が、一歩後退りした。

そんな恐怖心がわくぐらい勢いあったのかな。

なんて呑気な考えが頭に過ぎったけれど、私にはもっと言わなければならないことがあった。



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