禁恋生徒会
秘密の規模
桜、ヒラヒラ。
木漏れ日の密度が、この過ごしやすい春という季節を感じさせる。
「この感じ、好きだなあ」
「わかる、新入生の真新しい生活とか、そわそわしてる感じが可愛いよね。」
「うん、そう言ってるうちらも一年生なんだけどね」
「えへへ、そだねー」
この高校に入学してまだ何週間。
はたして、入学早々寛ぐ幼馴染の亜利沙ちゃんと私は、一年生に見えるのだろうか。
それにしても、春は出会いの季節っていうのが馬鹿みたいに実感させられるぐらい校内カップルだらけだな。
「亜利沙ちゃんは、航君といるから余裕なんだよね?」
「なに?雛鞠も恋したくなった?」
「んー、私はそんなに。 私は彼氏が欲しいとは思わないかな」
亜利沙ちゃんは、中学からラブラブな彼氏の航君がいる。2人でいる時なんか、幸せオーラが凄い。
「恋は別に、っひゃあ?!」
「あーあー来たよ。鞠雛の幼馴染兼ストーカー兼護衛野郎が」