禁恋生徒会



意を決して目の前にある、質の良い木で作られた木製の扉を開ける。

躊躇いもなく、尚且つ堂々と開けるつもりだったのに。実際はゆーっくり、静かに開けていた。

隣でチキンって一護が囁いたのは聞いていないことにしよう。



「…失礼しま、わっ!」

「チビ連れてきたっすよー」

「もぅっ、一護!」



入った瞬間、一護がぐいっと腰に手を回して引き寄せたせいで、反動で一護にぎゅっと抱きついてしまった。

なんなんだこの男は。


「一護君お疲れー。あれ?その子って例の澪綺君の…」

「あ?あぁ、そうだ」


更にぐいっと引き寄せる一護。


「やめっ、〜〜〜っ馬鹿!一護背が大きいんだから、あんまり近寄らないでよちっちゃいのバレちゃうじゃん!」

「んなこた当たり前だボケ!!」

「もうっ、次近付いたらもう家に入れない!!」

「そ、それはダメだな…」



< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop