冷たい彼に恋をします
「おーい、ゆーきくーん」
「……」
起きない。
てかホントは起きてるんじゃないの!?
まさか無視!?
「ゆーきくん!起きて!」
机を大きくガタガタと揺らす。
机が揺れるから、結城くんも揺れる。
ムクッと結城くんが眠そうに目を擦りながら、顔をあげてこっちを見た。
不機嫌オーラ丸出しで。
でもそんな結城くんも素敵!
眠そうな目であたしを見てくれるなんて…!
「おはよ!一緒に帰ろ」
「うぜぇ」
とびっきり低い声があたしの心を突き刺した。