冷たい彼に恋をします
「ただいま~」
「おかえり、ご飯はカレー作ったから温めて食べてね」
お姉ちゃんがおしゃれな服を身にまとって、リビングの鏡でお化粧をしていた。
あたしは両親が幼い頃に事故で亡くなって、今はお姉ちゃんと二人暮らしをしている。
お姉ちゃんがあたしのお母さんみたいな存在になっている。
「わかった。今日翼くんとデート?」
ソファに座って適当にテレビを着けながら聞く。
「うん。だから戸締まりしっかりね」
「はーい」
「よし!行ってきます」
「いってらっしゃい」